雑誌掲載記事 | ||
BMWER(vol.9から引用)#1 | ||
ブレーキパッド&ディスク交換 サーキットでは効きが命ブレーキ系を全交換する ブレーキがまったく効かなくなった昨年の3時間耐久レース。 その後のスプリントでもタッチが悪くて、後半はタレタレ。 これはいかんとシーズンが始まる前に全交換しました。 前後バランスを考えリアブレーキの容量をアップ ユーロカップの3時間耐久レースに、いきなりエントリーしてブレーキが効かないという状況に陥り、当然分かっていたことだが、サーキットにおいては「止まる」ということが何よりも大切であることを身をもって痛感させて頂きました。その後、スプリントに出走しましたが、ブレーキが効かなくなることはありませんでしたが、今度はブレーキのタッチ、フィーリング、効きに不満を覚えるようになりました。 そこで、今回はブレーキ系を徹底的に見直してみることにしました。前号で、ストリート用のラックスシルバーのE30M3のブレーキパッドとディスクの交換をお届けしました。そこで使い古したディスクを交換すると、不満を抱いていたブレーキのタッチが劇的に解消されたことを踏まえ(当然ですが)、サーキット用のE30M3も、今シーズンを初戦から気持ちよく戦うために、ディスクから交換してしまおうと思い立った次第です。 ディクセルのパッドとディスクに交換したので、効きの違いを比べてみるべく今回も同ブランドからチョイス。ブレーキパッドは完全にサーキットオンリーでの使用なので、ROlタイプを使ってみることにしました。タイヤはスリック、Sタイヤ限定となっていますが、このパッドの最大の特徴は、ハイミューでありながら発熱量を抑え、キャリバーやブレーキコンポーネントヘの熱害を抑制できる点にあります。低い発熱で高い摩擦係数を発生させられることでの利点は、@キャリバーなどに優しく、各部品を長持ちさせる特性をもっている。A周回を重ねても垂れにくい。というものがあります。ここまでは実際に走らせたわけではないので、ディクセルの広報資料からの受け売りですけど。 ただ、7,8周目からセントラルサーキットの裏ストレートで恐い思いをしながらブレーキングしていたので、次回は最後までそんなことがないといいなあ、という期待をもってレースに臨んでみるつもりです。 組み合わせるディスクは、こちらはストリート用のE30M3と同じ、ディクセルのプレーンディスクにしました。スリットやドリルド入り、なんて安易に考えがちですが、R01のパッドと組み合わせると、逆にブレーキの利きが高くなりすぎで今度はコントロール性を失ってしまうからです(こちらも実際に走らせての感想ではなく、広報資料からの抜粋)。 ついでに、ブレーキフルードも新品に交換。レーシングフルードでありながらDOT4をパスしている、ディクセルの328Racingを使ってみることに。そのネーミングから推測されるように。ドライ沸点が328℃というこのフルードは、実際にスーパーGTやスーパー耐久の参戦車両でも使われているという実績から、私のE30M3ならばなんら問題ないだろうという安直なセレクトでした。さて、これで準備は万端。1年間、ユーロカップで試してみることにしましょう。 |
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サーキットではブレーキが命、を身をもって昨年体験しました。 | ||
摩剤の材質は、グラファイト・メタリック。高い耐熱性と高強度を実現。 | ||
R01にスリットローターだと効き過ぎてコントロールしづらくなる。 | ||
ブレーキパッド&ディスク交換 |
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キャリバーの錆び具合から、いかにレース中に高熱だったかがわかる。 | 今回の交換作業に際しては、アクティブカーズの小川さんにお願いした。 | ディスクのシルバーに対してパッドのゴールドがよく似合う(見えなくなるけど)。 |
古いパッドはまだ残量は十分でしたが、角が剥離状態。 | フロントと同じくリアも−緒に交換しました。 | ブレーキフルードも交換していなかったので、328Raclngに交換。 |
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