雑誌掲載記事 | |
BMWER(vol.31から引用)#1 | |
アクティブカーズ 整備日誌 | |
「アクティブカーズには隣県だけでなくさらに遠く離れた他県からも車検整備のクルマがやってくる。それにはそれだけの理由があった」 | |
アクティブカーズの店舗前の駐車スペースには、天気が良ければE30を中心に旧いBMWがずらりと並ぶ。車両ナンバーをみると、他県のナンバーがほとんど。隣県の東京や神奈川、静岡のナンバーなどは近い方で、さらに遠方のナンバーも珍しくない。皆さん、車検整備や1年点検で当たり前のようにアクティブカーズにやって来る。 取材当日も品川ナンバーのE30320iが車検整備の最中であった。その320iは、88年式で、走行距離は約19万km。かれこれ13、4年にもなる古くからのお客さんということだった。今回の主な整備内容を訊くと、フロントロアアームの左側と燃料ポンプ、そして02センサーの交換、あとはバルブクリアランスの調整。総額で30万円弱の車検整備だということだった。実をいえば、予防整備を過不足な〈盛り込んだ当初の見積もりは、40万円越えの内容であったらしい。そこから、打ち合せをしてオーナーの予算の事情に応じた今回の整備内容に落ちついたのだった。オーナーは、クルマの細かな状況は分からないから、優先順位はアクティブカーズで付けたものである。アクティブカーズとしては、より確実に安心して乗ってもらうために、見積もりのすべてを整備させてもらうのが理想なのは間違いのないところである。 |
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しかし、オーナーの事情にあわせて整備内容を絞りながらもなお、調子よく・楽しく乗っていける状態を提供できるところが、アクティブカーズの専門店たる所以なのである。安いだけの車検工場とは違いこクルマを隅々まで熟知しているから、みるべきポイントをみて適切に判断しフォローできるスキルがアクティブカーズにはあるのである。 アクティブカーズでは、車検整備の際に心がけていることがある。それは細かい部分で気付いたことは、かならず手を加えるということ。例えば、ハンドルのセンター位置が微妙にズレていれば直す。適切にタイロッドで調整してハンドルのセンターを修正し、狂いの、あるアライメントもみてあげる。すると、調整前はなんだかフラフラしていたクルマの挙動もシャキッと変わるのである。それはお客さんからいわれてなければやらなくてもいいことではあるが、直しておいてあげるのである。その他にも、サイドブレーキを引いて効きが渋ければ、左右の効きのバランスを見て引き代を調整しながら給油をする。はたまた、ペダル類からキーキーと音がしていれば、リンク部分をみて油を注してやる等々、あげれば切りがない。それらはいずれも見積もりには載らないないことである。アライメントは少々手間だが、それ以外はひとつひとつを見れば実に些細なことである。でも、些細なこともやったらやった分だけ、旧いBMWは良くなるし、それはオーナーに分かるのだ。「部品をバラして組んで、バラして交換するという作業はどこでも基本的に変わりません。でもそこでちょっとしたことに手を入れるか、入れないか。そういう微妙な積み重ねがとても大事なんですよ」と小川氏はいう。そのちょっとしたひと手間は、お金を頂戴して行う車検整備の緒作業の中にも多数存在している。そうしたひと手間の積み重ねが結果的に、他との違いを生み出しているのである。 以前、取材せさていただいたE30のオーナーさんは、「アクティブカーズに車検に出すと、新車に戻ったみたいになって帰ってくるんですよ。そんなことって他所ではありえないんだけれど・…‥」と仰っていた。また、ある方は、「アクティブカーズがあるからこそ、旧いクルマを今も普通に乗っていられるし、この先も乗っていける」と話してくれたことがあった。おふたりに共通しているのは、アクティブカーズでなければという信頼感。アクティブカーズに車検整備でやってくる多くの方もまたその出来映えに何かを感じ、信頼感なり、安心感をもってやって来ているのである。E30に限らず、E34でもE46でも、ちょっと旧めのBMWを、長く、調子よく乗って行きたいのであれば、アクティブカーズを訪ねてみることをおすすめする。 |
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「ちょとしたことを手を入れるか、いれないか、その積み重ねが違いを生む」 | |
1.車検整備中のE30320iが使用した主な部品。今回の総額は30万円弱。 | |
2.左のフロントロアアームはボールジョイントにガタがあったため、程度の良い中古品とアッシー交換。本来はSSTを使うが再使用しないため叩いて外している。 | |
3.写真はアクセルペダルとアクセルワイヤーのリンク部の小さなプッシュも交換。劣化するとアクセルワイヤーが外れることがあるためだ。 | |
4.M20やM30の場合は車検毎のバルブクリアランスの調整を提案している。IN、EXとも0.25mmが基準値だが、オーナーに合わせ微妙な調整をする。結果、調整前よりも明らかにスムーズに回る。 | |
5.E30やE34、E46などの旧いBMWはきちんと整備をするとそれだけ良くなる。 | |
6&7.ハンドル位置の微妙なずれなど、特に人が触る部分で気付いたことがあれば必ず手を加える。修正はタイロッドで調整してアライメントもみる。手間ではあるが、そうしないと試運転の見極めに差し障りもある | |
8&9.サイドブレーキの効きが重ければ引き代を調整し給油もするし、ペダル類からキーキー音が出ていれば油を注す。いわれてないからと放置せず必ず手を加える。ひとつひとつは些細なことでも整備は積み重ねが大事なのだ。 | |
10.アクティブカーズの整備ではひと手間を惜しむことなく手をかけている。例えばロックタイトを使うブレーキまわりだと正確な締めつけができるようにタップを必ずかけている。そうした積み重ねが作業を確実なものにし、またオーナーが気持ちよく乗れることに繋がる。 | |
11.アクティブカーズは小川氏と八木メカとの2人体制。初めての方はまずはお電話でお問い合わせを。 | |
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