雑誌掲載記事 | |
BMWER(vol.23から引用)#1 | |
八木メカの腕前は、BMWディーラーの元工場長小川氏の認めるところ。日々の業務は、ふたりの絶妙な連携プレーで進められる。 | |
「お客さんの笑顔のために・・・・・・」 | |
経験や五感、機材を駆使し整備にあたる小川氏。信頼できる数少ないメカのお一人だ。 | |
小川氏の元を定期的に訪れるようになって3年になるだろうか。今でも強く印象に残っているのは、一番最初に訪ねた時のことである。その時の取材は、不調を抱えたE66のトラブルシュートだった。当時、記事でも書いたが、車両点検前の入庫時点で、マフラーから出る排気に手をかざし、排圧の強さやリズムをみることでエンジンの調子、状態がある程度わかるという話に、まず驚きを覚えたのだった。こちらとしては、2000年代のクルマだから、まずはコンピュータ診断という先入観もあり、そういうアナログな方法でも異変が分かるということに、カウンターを食ったのだ。それと、扱う車種の中で、少数派であろうE66の本来の排気を知っていることの驚きもあった。 結局、そのE66は、小川氏の的確な点検と判断により不調の原因が判明した。修理すると不調は消え、本来の調子を取り戻した。話をきけば、アクティブカーズは、確かにE30を筆頭とするちょい旧のBMWが多いのであるが、新しいクルマにも整備士としての目が向けられていた。テスターも完備しているし、ディーラー時代の繋がりを活かし情報収集して、勉強もされているということだった。だからこそ、他のショップではどうやっても解決できなかった問題も解決できたのだった。 小川氏は、かつてBMWディーラーで工場長を務めた方である。整備の基礎は盤石で、BMWの整備に精通しているのみならず、E30を始め旧いBMWの新車の状態を知っている。その強みを基にアクティブカーズは、基本業務を整備に置いている。ここで整備されて、本来の調子を取り戻した例は枚挙にいとまがない。 整備は、お客さんの車と向き合うことが一番重要だと小川氏は言う。そうすると、悪い箇所はクルマが教えてくれる。それは、整備士として30年を優に越える中で磨かれたセンサーが働くのだろうが、根底にはクルマが好きだからこそ分かることなのだと思う。 世間には、言われたことしかやらない所も多い。で、後で不調がでて・・・・・というのはよくある話である。小川氏は、お客さんが忘れていることもあるし、そこを自分たちが発見してあげる、それが大事とも言う。だから整備の見積もり書には、見たままの結果を盛り込む。クルマによっては、膨大な量になることもあるが、それがそのクルマの置かれた状況なのである。それに目をつぶっては、本来の調子を取り戻すことは難しいし、半年先に何があってもおかしくない。愛機と長く付き合っていきたいオーナーにとっては、愛機の事実を知ることは、メリット以外何もないはずで、今後の整備のプランも立てやすい。実際のケースでは、見積もり書に盛り込まれた予防整備の部分は、お客さんとの話し合いで、全部直すこともあれば、優先順位をつけて整備して行くケースもあるそうだ。 愛機の本当の状態を味わってみたいという方は、是非ともアクティブカーズに足を運んでいただきたい。そこには嬉しい驚きが待っている。 |
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お客さんのクルマで多いのは、やはりE30。エ場前の駐車場は、全国各地のナンバーをつけたE30で−杯になる。 | |
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