雑誌掲載記事 | ||
BMWER(vol.15から引用)#2 | ||
車検 | ||
最新BMWの試乗の後は、 BMWの思想を再確認するために乗るE30M3 |
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4回目の車検がやってきました。もはや私のキャラクターを構成している重要なE30M3。 これからも、最高のコンディションで乗り続けるために、万全の整備を行ってもらいます。 |
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気がつくと21万kmオーバー。思えば2004年におよそ11万kmの走行距離で購入してから実に4回目の車検。8年で10万km走破したことになる(実際には、最初の4年でその大半を走破)。 | ||
青空駐車が不憫な21万kmオーバーの古女房8年目を迎えたE30M3。思えば、自分が作る雑誌以外でも取り上げられたこと3度。わたしのキャラクターを構成する重要な存在にまでなっております。取材のアシとして現在は使っていないので、走行距離はピタリと伸びなくなってしまいましたが、E30M3の存在は実はいまだに大きかったりします。特に、取材のために最新のBMWに乗ったときは、必ずと言っていいほど自分のE30M3を週末に乗り、過去から一本通じているBMWの思想を再認識するようにしています。 そんな、私にとって試乗インプレのベンチマークであるE30M3も4回目の車検。ベンチマークであるために、きっちりと整備してもらわないと評価軸がぶれてしまいます。そんなわけで、今回も主治医であるアクティブカーズヘ入庫することになりました。 実は、数年前に自宅を新築する際に、コストの問題から屋根無し駐車場となってしまい、雨の日、雪の日、炎天下の日、リビングの窓から見える愛車を見ては、済まないなあと感じております。青空駐車なので、劣化する速度がはやい。乗らなくてもどこかしら劣化して不具合がでてしまいそう・・・、ではなくて出てました。今すぐ直さないと走らなくなるというものでもないのですが、好きなときに思う存分走らせたいので、予防の意味もこめて交換できる部分は全交換。 後日、アクティブカーズからの連絡で、マフラーにヒビが入っていて、そこから排気漏れがあったとのこと。こちらもバッチリ補修してもらいました。そして最後に重要な最新情報。私のE30M3は、初期化に当たってリビルトのミッションに載せ換えているのですが、いまや純正でリビルトミッションが出てこなくなってしまった模様です。なので、車検ごとにミッションオイルは交換し、ミッションの寿命を少しでも延ばすようにした方がよいでしょう。エンジンオイルはこまめに交換していますが、ミッションオイルはついつい忘れがちですから。 実はこの原稿を書いているとき、まだ入庫中で手元にないE30M3なのですが、アクティブカーズの八木メカニックから下回りを洗車している写真がメールで送られてきて、運転したい気持ちを抑えているのでした。 |
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80’s御用達のショップ 山梨県甲府市にあるアクティブカーズは、80年代のBMWは得意中の得意であるが、もちろん、それ以前・以降のBMWのメンテナンスも手掛ける。全国から修理依頼がくる駆け込み寺でもある。 |
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まずはコックピットから電動で可動できるものをすべて動かして確認する。 | ||
サンルーフの開閉が若干渋くなっていた。ポップアップは問題ないので、今 回は見過ごすことに。 |
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イグニッションコイルも、この8年間で−度も交換したことがないのでそろそろ寿命か。 | ||
E30M3のウィークポイントであるデストリピューターを確認。すでに対策品なので問題なし。 | ||
インテークホースは交換した経験があるが、経年劣化によりヒビが入っていた。 | ||
バキュームホースの劣化は以前から気になっていたので、今回は交換してもらう。 | ||
エアコンコンプレッサーからのオイル漏れは持病。まだ深刻ではないのでそのままにしておく。 | ||
ヒーターラジエーターとバルブをチェック。クーラントは一切漏れていなかった。 | ||
ダッシュボードのエアコン吹き出し口の羽根がはずれていたので、クイックペアしてもらう。 | ||
個人的に試乗インプレのベンチマークにしています | ||
軽量化に効くカーボン製ボディパネル | ||
我が工ムスリーが入庫しているその横に、ブラックのE30M3を発見。聞くとフロントまわりがすべてカーボンに交換されているという。具体的には、フロントバンパー、左右フロントフェンダー、ボンネットである。フロントバンパーは、スポエボのベースもついていて、純正部品の2/3ほどの価格。万が一破損したり、もしくはサーキットユースとして使う場合には、こうしたアフターパーツを使うのも手だと思う。実際に計測してはいないが、純正に比べて相当軽くなっているのは確認できた。また、ボンネットはバリス製のカーボンボンネットに交換されていた。かつて、我がエムスリーでバリスと一緒に商品化したカーボンボンネットが、こうして使われているのを見ると、不思議と嬉しいものだ。クオリティも非常に高く、リブ部分も純正形状となっているので、金具などそのまま純正品が装着できるのが特徴だ。 | ||
スポエボ用として使えるフロントバンパー。エアダクトやリップスポイラーのベースなどもー体成型されている。 | ||
わがE30M3を使って、かつてバリスで製作し商品化したカーボンボンネットが使われているのを見るのはやはり嬉しい。 | ||
フロントフェンダーは、左右でおよそ8万円ほど(送料別)。純正よりも安価なので、修理の際には一考する価値はある。 | ||
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