雑誌掲載記事 | |||
BMW CLASSIC(引用) | |||
E30 M3 初期化計画 | |||
refreshi#02 | |||
水まわり【オーバーヒートのその前に】 | |||
初期化を志すか否かにかかわら東旧車は水まわりのリフレッシュをしておいた方が安心。 特にヒーターホースやサーモスタットは定期的に換えておいた方がいい。 |
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ウォーターポンプは内外共にボロボロ。ホースジョイント部の痛みもあり、下手に磨くとクレーターが出来そうな感じ。軸部もNGだ。 | |||
冷却水は錆び水と化していた。比重どころの話ではなく、こんなものが循環していては各部に悪影響が出る事は間違いない。 | |||
ホース類は全て寿命が来ていた。ホースバンドの取付け具合から見ても過去にきちんとした整備がされていなかったようだ。 | |||
ところによってはかなり汚れた錆び水が出てくる。ブロック内部の水路の状態が心配になってくる。 | |||
エンジンルーム内部は、熟と外気にさらされるために、室内部品よりも劣化が早い。特に水まわりのホースやサーモスタットといったゴム、樹脂部品はその環境の影響を受けやすいため、早めの部品交換を心掛けたい。ホースは、ホースバンドの裏側付近から亀裂が生じ、メッシュを伝ってホースの端から水が漏れ出し、やがて水圧に負け、破裂することもある。ジョイント部まるごと交換のサーモスタットは、内部のワックスが流出し、きちんと全開にならなくなりオーバーヒートすることもある。コストは掛かるが、必ず交換したい。また、ウオーターポンプも軸にガタが出て水漏れしたりすることがあるので、早めの対処を心掛けたい。 | |||
再使用するパーツはスチームで徹底的に洗浄して、じっくり点検する。 | エンジン本体にダメージが及ぶ前に、徹底的なダメージ処理を施してもらった。 | ||
ホースジョイント部はワイヤーブラシなどで錆びや汚れを落としておく。 | 今回、ホース類は全て交換。増し締めしやすい向きにバンドを組付ける。 | ||
新しいウォーターポンプを取り付けるときは、液体ガスケットを併用する。 | エンジン側の取付け面もきちんとクリーニングしてから規定トルクで組付ける。 | ||
サーモスタットハウジングとホース類がすべて新品になった状態。見栄えもよくなった。 | 仕上げにクーラントを注入。暖機してヒーター方面にも水を回す。 | ||
濁りもなく、すっかり椅麗になった冷却水。比重もきちんと出ている。 | |||
ウォーターポンプバイパスホース ラジエターアッパーホース ラジエターロアーホース ラジエターエルボホース ラジエターバイパスホース ヒーターインテークホース ヒーターリターンホース ラジエターリターンホース |
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ウォーターポンプ ウオーターポンプガスケット |
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