雑誌掲載記事 | |||
BMW CLASSIC(引用) | |||
E30 M3 初期化計画 | |||
refreshi#01 | |||
足まわり〈新車当時の麗しい乗り味を求めて〉 | |||
M3がM3らしくあるために、足まわりの正常化は非常に重要な項目。新車当時のパフォーマンスを追求するため、純正の新品ショックとブッシュに総入れ替えして新車当時の乗り味を再現。 | |||
new parts | |||
フロントショックアッパーマウント | |||
リアショックアッパーマウント | |||
リアトレーリングアームブッシュ | |||
ロアコントロールアームブッシュ | |||
コトコトと異音が出始めていたリアショックアッパーマウントを交換。 | 車高調化されていたストラットはシェルケースを新品にして純正化。 | ||
緩んでいたステアリングラックエンドはロックワッシヤーを新品にして締め付け。 | フロントショックはシェルケースに入れる前に品番デカールを剥がしておく。 | ||
コントロールアームブッシュは径の合う治具を使ってプレスで抜き、交換する。 | トレーリングアームブッシュの交換は専用工具が必要心 アームの脱着作業は少々面倒。 | ||
ボールジョイントブーツを交換するときは、モリブデングリスもたっぷり注入。 | ブーツ内のエアを抜いて、ロックスプリングを装着する。 | ||
通常はアームごとの交換となるが、コストを押させるためにブーツだけリペアした。 | 最後にトー調整をして作業終了。トーのセッティングだけでもハンドリングは変わる。 | ||
最初に行ったメニューは、M3を新車状態のコンディションに戻す、がメインテーマ。交換部品はすべて純正品を使用している。ひとつ厄介だったのがフロントシェルケース。納車時に社外の車高調が装着されていたため、ノーマルのスプリングが装着できず、やむなく新品のシェルケースを調達することになり、トータルコストがかさんでしまった。 このほか、フロントまわりではアッパーマウント、ショック、スタビライザーリンクを交換。さらにボールジョイント部のブーツも交換。足まわり部品でもっとも寿命が短いと思われるパンプストップラバーも新品に交換した。リアまわりでは、ショック、センタースリーブが抜けるという持病があるアッパーマウント、トレーリングアームブッシュなどを交換。これらの作業によって、フロントが低かった車高はノーマルレベルに引き上げられ、新車当時の姿勢を取り戻すことになった。 E30M3らしく乗るには、足まわりのコンディションは非常に重要。ショックの抜け具合だけに限らず、サスペンションアームのジョイント部の状態も非常に重要な項目となる。M3の場合、フロントまわりではアッパーマウント、ロアアームのポールジョイント(2ケ所)、コントロールアームブッシュが基本のチェックポイントとなる。このほかステアリングラック関係もきちんとチェックしておきたい。リアまわりでは、リアショックアッパーマウント、ロアアームのブッシュ、リアメンバーのボディ取付部の状態も重要。さらに、スタビライザー取付部のブッシュとスタビライザーリンクの状態も要チェックポ イントである。 |
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リアショックアブソーバー | フロントスタビライザーロッド | ||
ステアリングロックワッシャー | タイロッドエンドボールジョイントブーツ | ||
フロントストラットケース、フロントショックアブソーバー、フロントショック、ワッシャー、バンプラバーセット | |||
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