雑誌掲載記事 | ||
BMW CLASSIC(引用) | ||
E30 M3 初期化計画 | ||
maintenance#03 | ||
エアコン[真夏でも普通にドライブ出来るために] | ||
troubleshooting 01 | ||
見事にポッキリ折れたブラケットと、これまた折れたアシャスタブルステー。 | ||
ブラケット部が折れてコンプレッサーは宙つりに。そしてステ一に負担がかかってこちらも折れる羽目に。 | ||
ブラケットの強度不足かもしれないと思い、溶接に際して強化してもらったりもした。 | ||
E30M3には、すでにレトロフィットされたエアコンコンプレッサーが装着されていた。このエアコンコンプレッサーは、R12a用の純正エアコンコンプレッサーとステーの位置などが違うため、そのまま純正ブラケットに装着することができない。そこで、鋳鉄製ブラケットを用いて、リジットでエンジンに装着されている。しかしこのブラケットは、サーキット走行した際などに必ずといってよいほどステーが折れてしまった。そのたびにブラケットを溶接・強化して、安価にリペアしたが、結果としてはそれは無駄ということが判明した。 | ||
アジャスタブルステーも折れやすため、ワンオフで強化品で対策した。 | ||
troubleshooting 02 | ||
R134a 対応にオーバーホールしたコンプレッサー。 | ||
リブが設けられ、4つのパーツからなるオリジナルのブラケット。 | ||
ドライコンテナもR134a対応品に交換する必要がある。 | ||
コンプレッサー装着後、R134aのガスを充填する。これで夏対策はバッチリだ。 | ||
オリジナルの装着位置に納まったコンプレッサー。確かにこれまでのような違和感はない。 | ||
R12a用エアコンコンプレッサーをR134a対応にオーバーホール。純正ブラケットは4つの部品からなり、それらがブッシュをかましてコンプレッサー本体にエンジンの振動が直接伝わりにくいようになっている。 ブラケットにはリブが設けられており、いかにも振動で割れないようなつくりになっている。このブラケットがエンジンに3カ所ボルト留めされ、さらにレトロフィットでは幾度も折れた部分がブッシュマウントでステーが取り付けられるという構造。また、オルタ上部を固定するステーもこのブラケットにブッシュマウントされているという構造。レトロフィットキットではこの上部を留めるステーはない。 |
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古いブッシュはすでに硬化していた。せっかくだから新品に交換することに。 | ||
新品のブッシュがまだ入手可能だ。黒がゴム製で、青色がウレタン製となっている。 | ||
これまで使用されていたボロボロのブッシュ。これでは振動を吸収してくれないだろう。 | ||
troubleshootlng 03 | ||
写真中央のボルトを見ていただきたい。ボルトの下にクラックが入っているのが分かるだろう。 | ||
再び入手した中古コンプレッサーで、R134a対応にオーハーホールしてもらった。 | ||
バリを落として塗り直したステー。これでそう簡単にはクラックが入らないだろう。 | ||
左が新品で、右が今回クラックが入ったステー。 | ||
もう折れることはないと思っていたエアコンブラケットとステー。しかし、サーキット走行した後に、角形をしたプレートにクラックが入ってしまった。何度か溶接してリペアしたが、クラックに気がつかずに長距離を走ったせいか、エアコンコンプレッサーのケースにも負担がかかりケースにもクラックが入ってしまう始末。再び中古のコンプレッサーを入手し、真夏でもエアコンが使えるようにいろいろとその対策を研究してみた。 | ||
写真は、エアコンコンプレッサーをステーで上からつり下げるためのパーツだ。これまでは、ただのボルトとワッシャーを用いていた。ワッシャーにはもちろんこうした微妙なアールはついていない。これはステ一につけられたアールにフィットするように作られた専用品。これて点当たりすることなく、しっかリとコンプレッサーを保持できれば、今までのように下にあるステ一に余分な力が加わらず、クラックが入らないようになるかもしれない。 | ||
横から見ると、微妙なアールがついているのが分かる。これはステ一に合わせたアールだ。 | ||
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