E30 M3エンジン オーバーホール | |
シリンダーヘッドからのバルブクリアランスが広くなり、音が大きくなってきていました。 また、オイルの消費量も少し多くなってきてきています。 エンジンのオーバーホールをいたします。 分解前に各コンプレッション測定。 11〜12kgで特に低くもなく正常の範囲です。 |
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エンジンを取り外し20万キロ以上走行しておりますが、程度が良いと思われます | |
タコ足を外し、ボルトの折れを点検。 1番の前下側にボルトの折れがあります。 |
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エンジンの分解と測定をしていきます | |
インテークポートは、非常にきれいになっています。 | |
バルブクリアランスの測定0.28-0.33に対してバラツキがあり基準値を越えている個所が多くあります。 | |
シリンダーヘッドを外し、ピストンヘッドを見るとオイル上がりの様子があります。 | |
オイルポンプハウジングの摩耗、トロコイドのインナーアウターローターのキズ、虫食い点検、リリフバルブ、スプリング良好です。 | |
プレートに摩耗があります。 プレート交換。 |
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オイルポンプ組み付け。 | |
ヘッド燃焼室を点検。 オイル上がり、下がりでカーボンの堆積がありますが過去にオーバーヒートデトネーションの様子もなく良好です。 |
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クランクスラストメタルのクリアランス測定、基準値を少し越えております。 | |
コンロッド、クランクメタル、オイルクリアランス測定、基準値内です。 | |
クランク、コンロッドメタルは基準値ですが、摩耗とメタルの張りが弱くなっております。 メタルは交換の必要があります。 |
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ピストン測定。スカート部分に摩耗があります。 | |
シリンダーゲージにより、シリンダー上側、中間、下側測定。 基準値を越えております。 |
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全バルブステムガイドのガタ測定、IN側のガタも基準値を越えておりEX側はガタが非常に大きくなっております。IN,EXバルブステムも段付きの摩耗があり、音の原因はガイドのガタが一番の可能性があります。 | |
EXポートは段付修正をして、加工をいたしました。 | |
コンロッドは同重量に調整して、直角方向を鏡面加工しました。 | |
ピストンはお客様よりお持ちいただいたE2用ピストンを組みます。 | |
写真にありませんが、IN、EXバルブ、バルブガイド、バルブシートリングは交換しました。 | |
バルブスプリングは、純正に交換しました。 | |
クランク、コンロッドメタルは交換、全メタルはWPC加工しました。クランクシャフトも精密バランス調整しました。 | |
オイルポンプスプロケット、クランクスプロケット、ポンプチェーン、タイミングチェーンも交換しました。 | |
1番ピストントップセンターを出します。 | |
シリンダーヘッド取付け。 | |
バルブタイミング測定。 1番オーバーラップ時、IN,EXバルブリセスのクリアランス測定。INは正回転7度時のリセスクリアランス。EXは逆回転7度のリセスのクリアランス測定。バルブクリアランスは0.3mmで調整しました。 |
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1番前の下側、折れたボルトを抜き、スタッドボルト交換、組み上がりです | |
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